気になる中国での銀行取り付け騒ぎ [株式]
週明け22日の株式市場は続落。日経平均株価は135円安の28794円で
大引け。プライム市場の出来高は9.2億株。売買代金は2.1兆円。
先週末のNYダウは292ドル安、NASDAQ指数は260ポイント安。
NY市場の下落を映し寄付きから軟調。寄付き直後には28586円まであった。
だが、中国が利下げに踏み切ったとの報道もあり28800円台へ。それでも出
来高は薄く、週末のパウエル発言待ちといった感じ。
結果的に、先週指摘した空売り比率40%割れが当面の高値となった。本日
は43.5%と上昇してきた。
この程度で収まればいいが、一度45%を越える日が出ないことには収まらな
いだろう。裁定残高も3月・6月水準に接近しここからの上積みは望みづらい。
中国河南省での銀行引出ができなくなり、これが他省へ広がった動きは以前
に報告済。直近でこの動きが北京まで広がってきた。
北京銀行前には引き出しのための行列ができている。中国経済の内部腐食は
相当進んでいそう。あとはどこまで誤魔化してやり過ごせるかという話。
今、行動を起こしている人はまだ早耳な人たちで、これが一般にまで広がり
始めると人口が多い分だけ収拾がつかなくなるだろう。
中国当局も11月の党大会までは何としても大事にはしないだろうが、来年に
はひと騒動あると見ておこう。