米CPIは上振れなくても戻り一巡か [株式]
9日の株式市場は反落。日経平均株価は249円安の27999円で大引け。
プライム市場の出来高は11.2億株、売買代金は2.8兆円。
昨晩のNYダウは29ドル高、NASDAQ指数は13ポイント安。
決算が前年比減益となった東京エレクアが4100円安と急落。ソフトバンクG
は3兆円の赤字を出したことを受け400円安。
いずれも225採用で、東エレで144円、ソフトバンクGで84円の計228円分
押し下げた、つまり本日の下落とほぼ同じ。
ただTOPIXも14ポイント安で、値上がり値下がり比も後者が倍近くあることか
ら、実態としても弱い。
SQまで踏ん張るかとも見えたが、同も昨日で目先はピークとなった可能性が
ある。
中国の軍事演習が続く中、米カール国防次官が、今後数週間以内に台湾海峡を
航行する予定と発言。
先に中国が台湾海峡封鎖といった行動をとったことで、これを許容しないとい
う姿勢。何もしなければ、台湾海峡はもう通行できなくなる。
明晩が米消費者物価指数(CPI)発表。事前予想は8.5%。ホワイトハウスの
動きはなく、先月のような上振れはなさそう。
7%台なら別だが、予想前後ではNY市場は一段高と見るより、出尽くしから
下落の展開か。
明日10日の東京市場は夜のCPI発表を前に手控えムードが高まりそう。11日
は祝日、12日はSQ。
お盆休み中で、これから来週は市場参加者が減少する。戻り一巡から下落に
備えたい局面。