リバランスで月末安? [株式]
29日の株式市場は続伸。日経平均株価は40円高の33234円で大引け。
プライム市場の出来高は16.8億株、売買代金は3.8兆円。
昨晩のNYダウは74ドル安、NASDAQ指数は36ポイント高。
昨日より、年金売りの先回りでポジションを組んでいた連中が買戻しを迫ら
れ一時的に上に持っていかれた感じ。
先週の投資主体動向が発表され、これを見ると、外人投資家が現物で3600億
円の売り越し、先物で515億円の買い越しとなった。
ここで大幅に買い越してきた動きが途切れた。それもあっての上値押さえか
らの調整。
対して、個人投資家は3400億年の買い越し。外人の売りに対し押し目買いで
向かった形。また、信託は現物で4075億円の売り越し。
リバランスの売りで上昇時に一貫して売っている。先物を1700億円買い越し
とヘッジの買いを入れつつだ。
今週も信託は売り越しだろうが、先週と同程度だろう。彼らは事前にある程度
の売却規模を把握しているため、今週だけ突出した金額とはならない。
月末のアノマリーで下落としてもザラ場では変動が激しくなりそう。引け際
はリバランス売り要因で注意を要する。
日経平均はまだだが、TOPIXは先週高値2311をザラ場で1ポイント上抜
いてきた。終値ベースでは昨日が高値だがザラ場は抜けていなかった。
ともあれ、明日と週明けもザラ場中はいつも以上に動きそう。
せめぎ合いを久しぶりに買い方が制した [株式]
28日の株式市場は大幅反発。日経平均株価は655円高の33193円で大引
け。プライム市場の出来高は13.9億株、売買代金は3.9兆円。
昨晩のNYダウは212ドル高、NASDAQ指数は219ポイント高。
NY株高を映し高く始まったが、もたついて軟調な動きが続いた。これはNY
引け後に米政府が中国に対し新たな半導体規制を検討との報道が響いた。
それでも上に行こうとする動きを投機筋が無理やり抑え込むような動き。時間
足チャートがこのせめぎ合いのすさまじさを物語っている。
そのせめぎあいから膠着状態となり、昼休みに買い方が仕掛けてきた。時間足
を見ると何としても上に持っていこうとした印象を受ける。
中途半端だと、売り方に抑え込まれてしまうため一気呵成にやったという訳。
力強い流れができれば、他の投機筋たちが追随するため売り方は負け戦となる。
こうなると、もう売り方はどうしようもない。前場の売りポジションを買い戻
すだけとなり、上昇幅が600円以上という理屈で説明できないものとなる。
いったん戻りを見ていたためこの動きは想定内で、33000~33200円というレ
ンジもぴったり。
目先的には月末まで明日と明後日の2日、懸念されていた年金などのリバランス
売りがどうなるか。
おそらく、本日前場のようにせめぎ合いの展開があるのではないか。どちらに
転んでもおかしくない。月初となる週明けはまでの3日間は変動が大きそうだ。
おそらく下は昨日の安値を割り込むまではないのでは。先週末から週初に弱気に
傾きすぎた。
NY抜きでの日本株の上昇力はなくなった [株式]
27日の株式市場は続落。日経平均株価は前日比160円安の32538円で
大引け。プライム市場の出来高は12.2億株、売買代金は3.4兆円。
昨晩のNYダウは12ドル安、NASDAQ指数は156ポイント安。
株式市場はNY株安もあって続落。NYダウの下げは僅かだが、SP500、
NASDAQがそれなりに下げておりそれを反映した形。
特に、この上昇時は半導体株の動きがよかったことで、NASDAQの影
響をより受けている。本日もそれに連動した。
昨日指摘した、日足の十字足は結局、中段で出る気迷い足となった。ただ、
引けにかけて戻した分、本日の足型は下髭を引いた。
寄付きしばらく戻り気味となる中、アルゴで一気に売り浴びせられて下値模
索の展開となった。これで32200円台を走る25日線まで限りなく接近。
だが、本日だけではこの25日線を割れるほどのネタはなく、買い戻されて引
けた。日本だけでは売りの勢いもまだ強くない。
来月7月は3日新甫月であり波乱含みが予想される。7月25(火)26日(水)
の米FOMCでの利上げが引き金となるかもしれない。
続く、27日(木)28日(金)は日銀会合で、上限引き上げないしYCC撤廃
に道筋がつけられるかに注目。予断を持たずに見たい。
年金のリバランス売りを警戒 [株式]
週明け26日の株式市場は3日続落。日経平均株価は82円安の32698円
で大引け。プライム市場の出来高は11.7億株、売買代金は3.2兆円。
寄付き5分で400円近く下落した後、切り返し始め一時はプラス圏へ。ただ、
33000円には届かず、ザラ場高値は103円高の32884円まで。
総じて利食い売り優先の動きで、取引高は先週よりやや減少気味。皆、週末
にかけての年金売りを警戒している。
また、本日伸びきれなかったのは神田財務官の「足元は急速で一方的だとみ
られる。行き過ぎた動きには適切に対応したい」との円安警戒発言。
仮に、円高介入なら円高・株安の構図から、ここで株を買っても水が差され
るとの連想から警戒感が出て伸び悩んだということ。
つまり、先週末にかけての下落の自律反発と、ワグネル反乱の先回り売りの
買戻しが主体だったことになる。
GPIFのリバランス売りは今週末までだが、ETFの配当捻出売りは来週
末にかけて。この分の金額が1兆円越えと見られている。
ただ、受け取った配当は再投資に回る分もあり、すべてが流出するというわ
けではない。
日経平均、TOPIXとも本日の日足は十字線に近い足型となった。上昇や
下落が続いた後でこの足が出ると相場の反転を示唆する。
が、中途半端の位置で出現すると気迷い足となり、翌日からこれまでの流れ
が続くことも少なくない。
その意味では今回は下げ足りないが、先週末からあまりに弱気に傾きすぎて
いるため一度戻ってもおかしくない。
しばらくヘッジ売りが入り始める局面 [株式]
22日の株式市場は反落。日経平均株価は310円安の33264円で大引け。
プライム市場の出来高は14.5億株、売買代金は4兆円。
昨晩のNYダウは102ドル安、NASDAQ指数は165ポイント安。
東京エレクとアドバンテストで日経平均を188円引き下げた。さらにユニクロ
とSBGを入れると250円分だ。
本日の下落のほとんどはこれらで説明がつく。実際、TOPIXは1ポイント
高と踏ん張っている。
昨晩のパウエル議長の議会証言で年内の利上げが示唆されたことでNY市場は
下落したことになっている。
だが、これはFOMC後の記者会見でも既に言及されており、新たな皆知って
いること。
それでも下げたということは、FOMC後のNY市場が2回利上げを織り込み
切れていなかったということだろう。
先週の投資主体動向を見ると、外人が現物を6410億円かい越す一方、先物で
6580億円売り越した。つまり外人はほぼ相殺した形。
個人は現物で5770億円の売り越し。年金は820億円の売り越し。外人の先物
売りは何か。おそらく先回りのヘッジを入れ始めたのではないか。
昨日指摘の21兆円規模のリバランス売り分のヘッジが入り始めたとしてもお
かしくない。
また、月末にかけ年金のリバランスによる株式売りが入るといわれ、さらに
7月上旬にはETF分配金捻出のための換金売りが予想されている。
それらが見えている連中の先回り売りが、これから頭を押さえることになる。
34000円トライの動きなのか? [株式]
21日の株式市場は続伸。日経平均株価は186円高の33575円で大引け。
プライム市場の出来高は13億株、売買代金は3.8兆円。
昨晩のNYダウは245ドル安、NASDAQ指数は22ポイント安。
NY株安でナイトの先物は32080円で引けていた。寄付きは33200円と200
円近く下げて始まった。
本日は33000円の攻防かと見ていたら、寄付きしばらくして急に切り返し、
あとは引けまでじり高。
SBGと東京エレクで100円以上日経平均に寄与しており、吊り上げの動きは
否定できない。出来高の割に売買代金が膨らんでいるのは値嵩株主導のため。
ブラックロックCEOが、海外投資家が中国株から日本株へシフトしていると
指摘。改めて現在の動きをサポートする発言。
過去の外人買いの経験則からは、まだ買い切っていないと考えられる。仮に、
投機筋が売り仕掛けしても回復の力はある。
JNTOによると5月の訪日客が189万人となったと発表。これは年間で
2100~2200万人ペース。
コロナ禍前の3000万人オーバーからは1000万人ほど少ないが、これは中国
人がほとんど回復していないため。
現在でもインバウンド業界の人手不足が言われており、もうこれ以上は対応
できず、また観光公害を招くだけ。
2つの売り圧力要因 [株式]
20日の株式市場は小幅反発。日経平均株価は18円高の33388円で大引け。
プライム市場の出来高は13.1億株、売買代金は3.8兆円。
NY市場が休場だったということもあり、利食い売り先行。先週までのような
買い上げる動きはない。
日経平均は引けピンで、辛うじてプラスとなったがTOPIXは6ポイント安とな
り続落。昨日のザラ場高値で目先峠となった感じ。
先週末辺りから話題となっているのがJPモルガンの弱気見通し。今後数週間
で21兆円の規模のリバランス売りが出る計算。
そのため株価は最大5%の下落となるとしている。これはNY市場が中心なが
ら、現実化すると日本も影響は逃れない。
また、野村の「リオープンジャパン」の繰り上げ償還による売りも調整要因。
当初設定されていた目標に達したことで償還することになったもの。
つまり、保有株式は換金売りされ投資家に返金される。その額は約1200億円。
機械的に売ってくるため、調整ないし頭を押さえる要因となる。。
さらに商社株を買い増したバフェット [株式]
週明け19日の株式市場は反落。日経平均株価は335円安の33370円で
大引け。プライム市場の出来高は13.1億株、売買代金は3.6兆円。
後場に売り仕掛けが入り大きく崩された。ただ、特段の材料もない中だけに引
けにか勝て買い戻された。
そうした中、先週末からマザーズ指数が急上昇中。日経平均、TOPIXが頭打ち
感が出てきたため、こちらに矛先が向かっている。
夕方、バークシャーが大量保有報告書を提出。これまで大量に取得済みの5大
商社株をさらに買い増していることが分かった。
例えば三菱商事6.59%→8.51%、三井物産6.62%→8.09%、伊藤忠6.21%
→7.47%…といった具合。
これで伊藤忠以外の4社はすべて8%台となった。既に大きく上昇しているが、
今後、最大で9.9%までの買い増しの可能性がある(20年8月の声明より)。
今回の上昇をリードしている外人投資家は、4月から先々週まで5.5兆円を買
い越し、先週を含めると6兆円規模に達していると思われる(現物のみ)。
小泉郵政改革の05年や、アベノミクス元年の13年は10兆円以上買い越して
いることを考えると、まだ余力があっておかしくない。
一度に出るか、緩急つけながら入ってくるかの違い。既報の通り今週は日柄
対応週のため、いったんピークアウトの可能性。
解散なしで目先ピークを付けたか [株式]
15日の株式市場は小幅安。日経平均株価は16円安の33485円で大引け。
プライム市場の出来高は15.6億株。売買代金は4.3兆円。
昨晩のNYダウは232ドル安、NASDAQ指数は53ポイント高。
結局、今回のFOMCでの大方の予想通り利上げは見送りとなった。次回以降
については2回程度の利上げの可能性を示唆することとなった。
それもあってNYダウは下落。だがNASDAQは上昇。SP500も3ポイント
高と市場は大きなネガティブ反応はナシ。
これを受けて東京市場はこれまでの流れを引き継ぎ強気超の動きとなったが、
乱高下し足元が定まらない動き。大引は小幅安ながら、内容は悪い。
明日16日、立憲が内閣不信任案を提出すると報じられたことで、岸田首相の
決断一つだったが、夕刻に入り今回は解散しないと明言。
おそらく、最近の支持率の低下で躊躇したのだろうが、ここを逃して、もう
今以上彼の支持率が上がるとも思えない。
議席減は仕方ないとしても株高もあり、最小限で押さえられただろう。後で
悔やむことになる。
東京市場は解散を前提で買われていた分もあり、解散しない発言を受けて
ナイトで225先物は急落している。
本日ザラ場で33767円を付け、既報の33700円台の2つの計算値を達成。
さらに日柄も今週は対応週。
このまま明日大幅安で始まると、目先ピークを付け1000~2000円幅の調
整が自然な流れ。これが覆るとすれば、調整幅が浅くすぐに復活する場合。
本来ならいったん終了なのだが、今回は先週も現物・先物で1兆円を越える
など外人の怒涛の買いが続いている。
仮に、明日以降も大規模買いが続けば押し目は大したことなく来週高値更新
もゼロとは言えない。「需給に勝る材料なし」で、所詮テクニカルは後講釈。
明日は日銀会合で、こちらは現状維持。夕刻の会見でどこまで変更に踏み込
むかだけ。
1000ポイントを切ったNYダウ:225スプレッド [株式]
14日の株式市場は大幅続伸。日経平均株価は483円高の33502円で大
引け。プライム市場の出来高は16.4億株、売買代金は4.7兆円。
昨晩のNYダウは145ドル高、NASDAQ指数は111ポイント高。
昨晩の米雇用統計は波乱なし。市場予想の4.2%に対して4.0%、コアは5.2%
に対して5.0%とほぼ予想の範囲内。
それでも総合が前月の4.9%から着実に低下していることは確かなため、NY
市場としては安心感が出た形。
これで明日のFOMCが焦点となるが、市場予想は利上げ停止。パウエル議長の
発言に注目が集まるが、打ち止めや年内の利下げには言及せず濁すだろう。
これをアルゴがどう反応するかだけ。7月は利上げ再開を検討など踏み込まな
い限りニュートラルから堅調スタンス。
東京市場は取引高が膨らんだ。目先かなり佳境に入ってきた。NYダウとのスプ
レッドも終値時点で700まで縮小してきた。予想より動きが早い。
昨日指摘の33700円手前まで付けたが、34000円に乗せてもおかしくなくなっ
てきた。テクニカル面で過熱でも短期では勢いが押し切ることがある。
相場の下落時に利益が出るダブルインバース型ETF残高が増加を続けている。
短期間で急上昇したため下落にかけている投資が多いということ。
だが、皆がそう思っているうちはなかなか天井は付けず、むしろ投機筋は彼ら
の踏み上げを狙ってくる可能性がある。
もしかしたら、解散発表で爆アゲ・総踏み上げを狙っているかも。
解散の思惑買い拡がる [株式]
13日の株式市場は大幅続伸。日経平均株価は584円高の33018円で大
引け。プライム市場の出来高は14.1億株、売買代金は4.1兆円。
昨晩のNY市場の上昇もあり東京市場は大幅上昇。33000円台を回復したのは、
90年7月以来。4月頭に28000円割れまで突っ込んだ後の戻り局面。
この際、6月の33344円、7月の33184円で二番天井。その後、秋
にかけて2万円割れとなった。
それにしても、NYの上昇があったとはいえ強い。TOPIXは既報の2275、
2280まで一気に達するかと思われたが、2272とわずかに足らず。
本日は夕刻に岸田首相の記者会見が予定され、ここで解散に言及の思惑によ
る株高との見方が出ていた。
結局、解散宣言はなかったが、17日から天皇が外遊に出かけられるため、
今月解散するなら16日までとの見方が多い。
野党が不信任案を提出すればそれに合わせて解散との思惑もあり、それを
承知で立憲ははたして不信任案を出す勇気があるのか。
ともあれ、本日はユニクロと東京エレク、SBGで260円分寄与。これで
NT倍率は14.58と今年最大となった。
投機筋がアルゴを使って買い仕掛けしているが、背景には外人の現物買い
がある。本日の動きからは、まだ途切れていないことがわかる。
チャートを見ると日足はいよいよそっくりかえってきた。ただ月足からは
以前も言及したように35000円を越えてきそうな顔つき。
目先は今週・来週の日柄を注目。33000円台には、33700円台に
計算値が2つ重なる。
近づく株式市場の峠 [株式]
週明け12日の株式市場は続伸。日経平均株価は168円高の32434円で
大引け。プライム市場の出来高は11.6億株、売買代金は3兆円。
サウジ通信社は同国で開催されたアラブ・中国ビジネス会議の初日に、中国
とアラブ諸国の間で約100億ドル相当の投資協定が締結されたと報じた。
19年の港湾整備100億ドル続く大型契約。サウジの中国接近はもう止まらな
い。
そして、先週ワシントンポストがサウジ皇太子は米国に経済的報復を行うと
脅したと報道。
機密文書によると米国が石油減産に報復すればサウジは米国との関係を根本
的に変え、米国に多大な経済的コストを貸すと脅したという。
つまり、サウジは本気で米国といつでも手を切る用意があるということ。こ
うした米国放れの動きは今後も継続しそう。
だが、中国は中国で国内経済ががたがたで、港湾施設はガラガラの画像がネ
ットに報告されている。回復の兆しがなく、このまま当分低迷するだろう。
現在も若者の失業率は20%を越え、さらに上昇すると社会不安を呼びこと
は必至。捨て身で向かってこられたら監視もへったくれもない。
短期的には株式市場は今週・来週が日柄対応。ここでいったん調整に入り
7月にもう一度上値トライして、8月に下落という展開か。
日経平均は31000円台後半の2つの計算値をクリア済だが、TOPIXはまだ。
同手法では2280と2275ポイント。これをとるのが目先の目標。
大規模外人買い継続、SQ算出後の動きに注目 [株式]
8日の株式市場は続落。日経平均株価は272円安の31641円で大引け。
プライム市場の出来高は13.4億株、売買代金は3.7兆円。
昨晩のNYダウは91ドル高、NASDAQ指数は171ポイント安。
昨日の大幅安を受け、押し目買いの動きが見られたが戻り歩調の局面はきっ
ちり抑えられる展開が続き、後場に売り仕掛けられて急落。
一時500円近く下落した。とにかく、32000円以上で明日のSQ値は
決着させないとの強い意志が見えた。
といって、引けにかけて買い戻しており31000円前半で決着させたい
という訳でもない。31500~32000円が順当な線。
あとはSQ値算出後の動き。引き続き上昇基調へ回帰するか、続落となるか。
この点、意外と崩れずに粘る可能性は否定できない。
というのも大規模な外人買いが継続して入っているため。先週の外人の現物
は5300億円の買い越し、先物は1900億円の売り越し。
相殺しても3000億円以上買い長。対して、信託が7300億円の売り、
個人が380億円の買い。
月間の海外投資家の売買動向を見ると4月が2.1兆円、5月が2.3兆円
の買い越し。4月の買い越しは例年ことだが、5月のこの規模は異例。
チャートを見ると週初に窓開けで始まった分を本日埋めてきた。明日は週の
始値32864円を上回るかに注目(TOPIXは2210)。
これ以下なら週足は上髭が長い陰線で今週が目先天井のサインとなる。多少、
上回り陽線の場合も上髭が気になる。
払拭するには32000円を維持できるかという処。陰線なら、少なくとも
足踏み調整に入り。
これ以上の上値をMSQは許容できない [株式]
7日の株式市場は大幅反落。日経平均株価は593円安の31913円で大
引け。プライム市場の出来高は16.8億株、売買代金は4.6兆円。
昨晩のNYダウは10ドル高、NASDAQ指数は46ポイント高。
ここで大きく下落。ザラ場の動きがあったで取引高も急増した。寄付きしば
らくは強含みの動きだったが10時前から売り仕掛けが入り急落。
この段階では特に何か報道されたわけではない。そして後場にも植田日銀総
裁がETFに関し言及したことでアルゴが反応し急落。
ここまで、高値追いできていただけにいったん大きく売り崩れると当日中に
戻すのは簡単ではない。結局、引けにかけてじり安となり陰の包足。
本日の動きを見る限りMSQ値をこれ以上、上で決めたくないとの思惑が見え
る。今週はMSQ値を巡り思惑売買が活発となるとは指摘しておいた通り。
それが示現されたにすぎないが、とりあえずSQ±2日の対応という点では、
本日が高値であってもおかしくない。
ザラ場高値32708円は計算値の32823円に急接近した水準でもあっ
た。SQ当日にとっての急落ならわかりやすかったが、これでは不満残る。
本日はとりあえず上に行くのを阻止した動きということで、SQにここから
売り浴びせるまではどうか。
気になっていたこの上昇はSQまでとの見方が充満していたこと。結果的に
声を外された形で、これでピークアウトの声も広がるだろう。
だが、こうなるとその裏をかいて、投機筋はSQ後にもう一度、上を仕掛け
てくる可能性もある。流れに沿って対応するしかない。
バイナンス提訴も影響せず [株式]
6日の株式市場は4日続伸。日経平均株価は289円高の32506円で大引
け。プライム市場の出来高は12.7億株、売買代金は3.4兆。
昨晩のNYダウは199ドル安、NASDAQ指数は11ポイント安。
前日の大幅高の反動とNY市場が安かったことで、売り先行で始まり寄り付き
直後に32000円割れとなった。
さすがに本日は一服かと思われたが、そこから徐々に切り返して、結局200円
以上上昇。実需買いを背景にしたMSQ思惑売買が入っている。
何としても崩したくない動いで、9月限りへのロールオーバー促進を意識した
買い先行の動きもある。
とにかく大崩れしないのが特徴。これにくさびを入れるには突発要因ぐらい。
その点、海外マターは警戒を怠れない。
北朝鮮のミサイルもさることながら、イスラエル‐イランの緊張も高まっている。
台湾海峡では米中軍の軋轢が増している。
いきなりことが起きてから大きく報道されるのが常で、こうしたことに対して
株式市場はからきし弱い。
米SECが仮想通貨最大の交換書であるバイナンス社と、趙CEOを証券規則に違反
したとして提訴したと発表。
それほど話題にもなっていないが、この動きは当局が主導するデジタル通貨とも
絡んでおり意味深だ。
一気に32000円台乗せてMSQ高が増勢 [株式]
週明け5日の株式市場は大幅高。日経平均株価は693円高の32217円で
大引け。プライム市場の出来高は14.7億株、売買代金は3.8兆円。
先週末のナイトの動きから本日の32000円台乗せは予想されたことではあった
が、想像以上の強さ。
窓開け後の動きに注目していたが、朝方利食い売りに押された後、すぐに切り
返しは大引まで上昇基調を継続。引けでは32200円台を付けた。
以前示してきた31000円台後半の計算値を一気にクリアし、昨日示した計算値
32335円の手前まで来た。
MSQにかけて高値対応との声が急に増えており、あまりに増えてきたことで、
これを投機筋が逆手にとって、前倒しないし後ずれされる可能性に留意。
日足を見ると手を出しずらいが、月足ではまだまだ先がありそうな形状。いず
れ35000円は上回ってくる気満々の顔つき。
MSQに向けて高値指向か [株式]
6月最初の取引は反発。日経平均株価は260円高の31148円で大引け。
プライム市場の出来高は13.8億株、売買代金は3.5兆円。
昨晩のNYダウは134ドル安、NASDAQ指数は82ポイント安。
日本時間本日9時半ごろに実施された米債務上限の下院議会採決は314:117
で可決。内訳を見ると共和党から70名、民主党からは40名の反対がでた。
民主党から100名を超える反対票が出ると、噂されていたがそんなに出なかっ
た。結局、想定通りの動き。これで週末に上院の採決をもって成立の運び。
一昨日、フリーダムコーカスの反対などで市場は下落と想定。東京市場は
一時500円以上下落。
そして、下院規則委員会を通過で反発、とイメージ通りでイレギュラーは
なし。今後は、再び利上げや業績動向に焦点が移ってくる。
前者に関しては今月のFOMCでは見送りだろうが、来月以降は利上げ含み
との見方が出始めた。
ここからさらに利上げとなると、金融・不動産業界は一段と苦境となる。
市場も波乱含み。
東京市場は先週外人が現物を3800億、先物を2000億円買い越し。これに
対し、逆張りの年金は2400億円の売り越し。
個人は440億円の売り越し、とこちらは額が急縮小。それだけ先高見通し
が増えてきた影響だろう。
6月相場では、4月・5月と大幅買い越してきた外人が小休止しておかしく
ない。
目先は来週のMSQが焦点で、ここからは材料難の中でも思惑売買が先行
する。31000円以上の高値決着を見ていそう。
来週水曜から週末に高値を付けておかしくない。この際、31700~800
円台の計算値を取ってくればわかりやすい。尚、TOPIXは息切れモード。