まだ桁違い規模までは織り込み不足 [株式]
28日の株式市場は続落。日経平均株価は127円安の23215円で大引け。
東証1部の出来高は11.7億株、売買代金は2,19兆円。
昨晩のNYダウは453ドル安の28535ドル。NASDAQは175ポイ
ント安の9139。ドル円は109円を挟む動き。
NY市場が大幅安となったことを受け、東京市場も一時200円を越える下落と
なった。昨日、先取りして下落していたはずだが止まらず。
本日も香港市場が休場ということで、東京市場を利用したヘッジ売りが出ている。
新型肺炎の影響でリスクオフ相場となっているが、気になるニュースがあった。
公表遅れが非難されている周先旺武漢市長が国営テレビで、1月20日まで公表す
るなと中央政府から言われていたと暴露したのだ。
どうせ辞めさせられるなら(逮捕も)と思い切ったのだろう。
そして英米研究チームが2月4日までに武漢だけで感染者が16~35万人に達す
ると予測。この通りとなれば想像を越える規模。
少し大げさな印象を受けたが、昨日、胡北副省長が「新型肺炎の患者を収容す
るため、胡北省全省病床10万床を開設」と発表。
とすると、万人規模ではなく数十万人規模も現実味を帯びてくる。1000人規模
の収容施設の建設が始まったが、10万床となると桁違い。
副省長の発表はあまりの反響の多さにすぐに削除された。12月初頭から約1か
月半の隠ぺいも大きいが、それよりは院内感染者が相当な規模ではないか。
現地の動画を見ると、健康な人でも感染間違いない込みようで劣悪環境だ。
さて、本日の株式市場は安値が23115円でなんとか23000円は維持。だが、
昨日段階でPERは15.94倍。
これはまだ高めの数値。15倍ラインは22000円弱を走っている。
やはり、全体としては腰の定まらない動きが続く。戻りがあっても、新型肺炎
の帰結が見えない状況では短期リバウンドで終わる可能性がある。
なお、注目しておいた個別株はこの環境下で最高値を取ってくるなど好調な動
きを示している。
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