当面は売りの材料に事欠かない環境

週明け２７日の株式市場は大幅下落。日経平均株価は４８３円安の２３３４３

円で大引け。東証１部の出来高は１１．８億株、売買代金は２．１兆円。

ドル円は１０８円台で始まったがジワジワ１０９円台に戻す動き。香港市場は

明日まで休場（変更なければ）。

昨日も少し触れたが、もう感染者数や死者数を追いかけるのは意味がない。実態

を公表していないため。

それよりも中国政府の動きを見ていたほうがいい。特に、経済活動の影響は

日本経済にとって大きなダメージになりかねない。

ということで本日、気になる動きを少し。

昨日段階で、北京政府が新華社通信や政府の公式発表以外のコロナウィルスに

ついての情報をSNSに流した人間は禁固3年以上7年未満の実刑になると発表。

社会秩序を乱した罪だそうだ。デマ情報が多発しているようで、相当に神経質

になっている。

そして、本日、中国国務院は春節休暇を３０日までのところを2月2日(日)まで

３日間延長することを決定。少しでも拡散を防止しようとするもの。

また、上海政府はさらに２月９日まで仕事の業務再開を認めないと発表した。

これは上記延長に加え、さらに１週間延長しようというもの。

これは何ともエグイ措置。中国ビジネスの中心年の上海でこれをやられると、

どれだけ影響が出るか想像もつかない。

２月中に収束の見通しが立てば御の字と見ておいたほうがいいだろう。

そして、新型肺炎対策本部の責任者に李克強首相が就任。これは習近平の責任

逃れと批判の声が上がっている。

同本部の陣容からも新型肺炎封じ込めの本気さが見えないとも。だとしても、

封鎖、渡航禁止などの移動制限などは順次実施している。

後はワクチン開発・普及しかない。

当面、マーケットは報道に一喜一憂し、ボラが高い相場付が予想される。昨日、

週明けは５００円安としたが、想定通りとなった。

今後、中国成長率や他国への影響がアナリストやエコノミストの分析が出てくる。

それらをもとに投機筋が売り仕掛ける可能性がある。

しばらく、売りの材料は事欠かない環境が続く。