FOMCと月末リバランスを前に手控え感 [株式]
30日の株式市場は小幅続伸。日経平均株価は38円高の36065円で大引
け。プライム市場の出来高は14.1億株、売買代金は3.7兆円。
昨晩のNYダウは224ドル高、NASDAQ指数は172ポイント高。
NY市場の上昇の割に東京市場の動きが悪い。日経平均はプラスだがTOPIXは
マイナスで、値上がり値下がり数は563:1047と値下がり数のほうが倍近い。
やや円高に振れたことが嫌気されたといわれるが、先物でアルゴが買いあが
ってこないのが大きい。
明晩のFOMC終了後のパウエル議長のコメントを確認したいということや、
明日の月末リバランス売りを警戒したとの側面もある。
また、本日もプライム市場のPERは16倍を越えており、この水準では投機
筋も動きが鈍くなるようだ。
彼らは国内勢が売り姿勢なため、アルゴ同士のババ抜きとなることをよく
知っている。
とすると、一段高には足元の決算発表でEPSの上積みが必要ということに
なる。それが確認できれば投機筋も動きやすくなる。
先物の動きが鈍いことで裁定解消が進んできている。19日段階で1兆3000
億円台だったのが先週末は1兆円強まで減少。
それだけベーシスが潰れているということだが、好意的に見ると将来の裁
定買いの余裕枠が温存されているともいえる。