今回も辰巳天井が示現する流れ [株式]
24日の株式市場は続落。日経平均株価は291円安の36226円で大引け。
プライム市場の出来高は15.6億株、売買代金は4.3兆円。
昨晩のNYダウは96ドル安、NASDAQ指数は65ポイント高。
日経平均は一時413円安と大きく下げた印象だったが、TOPIXはザラ場安
値は21ポイント安、終値も12ポイント安と大したことない。
ユニクロの下落の影響があるが、このところの上昇でNT倍率が拡大していた
ことで日経平均の下落が大きくなった形。
古くから商売の世界に「乾」の借金、「巽」で返せとの言葉がある。乾とは
戌亥年のことで、これらで作った借金は巽=辰巳年に返済せよという意味。
戌亥年は景気が悪いことが多く、辰巳年は景気がいいことが多いことで生ま
れた。円盤を見ると両年は対極に位置する。
相場の世界にもこれと似たような言葉がある。辰巳天井だ。株価と景気はシ
ンクロしているため、上記の辰巳年の好景気を裏付けるような言葉。
では投資家ならだれもが知っている「辰巳天井」は本当なのか。1949年
に東証が再開されて以降の辰巳年は下の通り6回ある。
この中で、辰巳を挟む前後6年の間で高値を付けたケースは①④⑤の3回。
③は長期上昇トレンド中で、⑥の巳年はアベノミクスで株価が急騰した中。
②だけは証券バブル崩壊で下値模索にあった。つまり、常に辰巳天井となら
ないまでも、いい線いっている。
今回は戦後7回目だが、どうもこの辰巳天井のパターンとなりそうである。