ドル売り介入も米CPI発表待ち [株式]
12日の株式市場は小幅続落。日経平均株価は4円安の26396円で大引け。
プライム市場の出来高は11.6億株。売買代金は2.8兆円。
昨晩のNYダウは36ドル高、NASDAQ指数は115ポイント安。SP
500は23ポイント安。ドル円は146円台。
NYダウは高かったが他2指数が安く実態は下落。SP500をNYダウ換算す
ると200ドル違く下落した計算。
これを受けて東京市場も軟調となったが、ザラ場安値でも90円弱とよく粘っ
たという印象。
足元のドル高円安がクッションとなっている可能性もある。財務相、官房長官
らが盛んに口先介入を繰り返しているが、聞き飽きたとしてドル高が進行。
前回のドル売り介入は145円台だったが、早くもそれを突破。明日の米消費者
物価指数の発表で一段のドル高となれば、2回目の介入間近ではないか。
その同指数発表前に介入しても、発表後にあっという間に切り返されては元も
子もない。
明晩の消費者物価指数の市場予想は全体が8.1%、コアが6.5%。上振れしなく
ても予想通りでもアルゴが下に引っ張る可能性もある。決め打ちは難しい。
大方は下目線が多い印象だが、どちらに転んでも500ドル以上の大きな値幅が
出そう。
岸田総理は月末頃に予定していた経済対策の策定を急ぐよう指示。何とか中旬
に発表したい模様。光熱費対策など穴埋めが中心なら失望。