三空出現に目につく間違った解釈 [株式]
連休明け6日の株式市場は大幅続伸。日経平均株価は758円高の32708
円で大引け。プライム市場の出来高は20.4億株、売買代金は5.1兆円。
連休中にNY市場が上昇していたことで本日の東京市場は大幅高。ただ、すで
にシカゴで32730円で引けていたことから特に驚きはない。
大幅高で寄り付いた後、ダレルかどうか見ていたが、寄付き後多少だれたもの
のすぐに切り返ししっかりした動き。
おそらく売り方の買い戻しアルゴが引けまでで続けていた感じ。先物が引っ張
ったことで現物とのベーシスが開き裁定買いが大量に入った。
それが本日の出来高急増の一因であろう。おそらく2千億円程度は入ったので
はないかと思う。
ドル円は150円を下回った状態で、先週スタンバイ状態と発言した神田財務
官は米雇用統計の発表後に判断するのではないかと先週指摘しておいた。
市場予想を下回れば150円割れの展開が見込め、予想を上回れば発表前の
介入効果が無駄打ちになると見たため。
結果的に、先週の151円台で介入しなかったことは正解だったということに
なる。ただし、まだドル高円安が終わったわけではない。
米長期金利の4.5%台への急低下は短期的には行きすぎの感が有り、これ
から修正の金利高があるだろう。その際、150円台乗せは十分ある。
本日で日経平均、TOPIXの日足は三空となった。三空踏み上げは売り迎え
との格言から、ネットでは売り推奨一色となっている。
だが、この捉え方は間違い。上昇相場が続いた後の三空出現は最終局面を示唆
するため売りとなるが、今回は安値直後の三空でこれは当てはまらない。
結果的に明日から軟調となっても、三空の売りは正しかったということにはな
らない。
個別株でも上昇初期に三空が出現し、その後に大相場に発展することも少なく
ない。これは三空が出現するほど大相場が待ち構えているとの見方。
中東情勢についてピューリッツァー賞3度受賞したトーマス・フリードマンが
NYタイムズに寄稿。
イスラエルの行動を批判スタンスでNYタイムズが掲載するとは、以前なら
考えられないこと。ではなぜ今、著名人を使って寄稿させたか。
おそらく、以前紹介した外交問題評議会の意向が働いていると見る。否、それ
なくしてありえない。イスラエルは明らかにやりすぎている。