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米経済の楽観は禁物


12日の株式市場は急反発。日経平均株価は308円高の32776円で大引け。
プライム市場の出来高は13.6億株、売買代金は3.3兆円。

昨晩のNYダウは87ドル高、NASDAQ指数は156ポイント高。


NY市場がNASDAQ指数が思った以上に上昇したことで、東京市場も300円
を越える値上がり。

ただし、寄付き後に下落基調となるなど、相変わらずアルゴ全盛で一筋縄で
はいかない。


明日夜は8月の米消費者物価指数の発表。市場予想は総合で3.6%(前月は
3.3%)、コアは4.3%(同4.7%)。

つまり、総合は上昇、コアは下落予想となっている。上振れが怖いが、そう
なっても来週19・20日でのFOMCでの利上げは見送りだろう。

パウエル議長は年内にあと1回を示唆しているが、今回は見送り来月以降へ持
ち越すと見ておきたい。

それでも、現行水準は後から振り返ればオーバーキル状態だったと判断される
ことになるのではないか。

住宅バブル崩壊前のグリーンスパン時代がそうだった。これは崩れた後でない
とわからない。


いろいろ不穏な兆候はあるが、GDPの70%を占める消費の先行きが懸念される。
コロナかでばら撒いてきた個人への補助金が使い果たされた。

インフレも相まってクレジットカードの利用が急増。同ローン残高は史上最高
を記録している。それに伴い延滞率も上昇。

自動車ローンの延滞率も2月の9.1%から8月に14.2%まで上昇。これは過去
最悪。そしてこれから免除されていた学生ローンの支払いが始まる。

いずれも消費を抑え景気失速につながる要因だ。



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