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上海の日本株ETF1時間停止措置で急落の訳 [株式]


17日の株式市場は続落。日経平均株価は141円安の35477円で大引け。
プライム市場の出来高は19.6億株、売買代金は5.2兆円。

昨晩のNYダウは231ドル安、NASDAQ指数は28ポイント安。ドル円は
147円台。

NY市場は下落したものの、東京市場は反発して始まり9時台に一時600円以上
高い36239円まであった。そこから700円以上下落するという大荒れの展開。

東京市場以外のNY市場や香港市場、上海市場が下落しており、下落自体は
不自然ではない。ではザラ場の600円高とその後の急落は何だったのか。


引き金となったのは上海で取引されている日本株ETFの取引停止措置。これま
で日本株上昇要因の一つに、中国人の日本株ETFを買いが挙げられていた。

これが過熱しすぎているということで、当局が取引停止を命じたことで頭を
押さえた。

だが、中国の日本株ETF投資が日本市場を揺さぶるだけのパワーがあるとも思
えない。最初は投機筋がネタにしたのではないかと疑問。


その後、これは裁定取引が横行していたのだということに気付いた。つまり、
上海のETFを売って東京やシカゴの先物で買うというポジション。

上海の日本株ETFは10%程度のプレミアムがついていたことで裁定取引に妙味
がある。これが取引停止となったことでこれが急速に巻き戻されたという訳。

取引停止自体は1時間限定だったが、ポジション修復に追われ本日、盛り返す
ことができなかったという。

また、チャ―トの壊れを見た投機筋が、売りアルゴを発動させたことは容易に
想像できる。


ともあれ、これで本日の日足は順下がりの陰線、しかも長い上髭付きという
悪形よくない形となってしまった。

売買代金は5兆円台乗せと大商いであることから、この上髭部分を抜くのは
時間がかかりそう。しばらく準備構成期間。



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