急落の引き金を引いたイエレン長官の発言 [株式]
23日の株式市場は反落。日経平均株価は47円安の27419円で大引け。
プライム市場の出来高は10.4億株、売買代金は2.4兆円。
昨晩のNYダウは530ドル安、NASDAQ指数は190ポイント安。
結局、昨晩のFOMCの結果は0.25%の引き上げ。パウエル議長は今後も引
き上げを強くにじませこれまで通りのタカ派姿勢に変更はなし。
この時点ではNY市場は織り込み済みで堅調な動き。それがイエレン財務
長官の発言で株式市場は急落。その内容は以下のようなもの。
「預金の全面的な保険や保証に関することを、検討したり議論したりしてい
ない。預金保険上限を引き上げるべきかどうかを判断する時期ではない」
つまり、25万ドルの預金保険は動かすつもりはないということ。それまで、
全面的な保護の要望や政府が検討するという記事が出ていた。
イエレン長官の発言はそれを打ち消すこととなり、株式市場は敏感に反応
したということ。だが、イエレン長官の発言はもっともなこと。
なぜなら、預金保証枠の拡大は共和党が反対するとの報道がすでに出ていた。
よって、あくまで破たん後に緊急措置としてしか成立しないのが現実。
したくても事前には全額保証はできない。それを言葉に出しただけ。わかっ
ていたことを、いまさら市場が反応したことにこっちが驚く。
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