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問題は流動性の危機に非ず [株式]


22日の株式市場は大幅反発。日経平均株価は520円高の27466円で大
引け。プライム市場の出来高は12.5億株、売買代金は2.9兆円。

昨晩のNYダウは316ドル、NASDAQ指数は184ポイント高。


昨日の東京市場は休日で、本日は2日分のNY市場の影響が出る日。この間、
NYダウは698ドルの上昇だったため、日経平均の554円高は妥当なところ。

金融不安が叫ばれる中、NY市場の急上昇はFRBによる流動性の大幅供給に
よるもの。

一方で今後、金融機関が破たんしても預金は全額保護するとの当局の発言が
続いていることもある。これで何とか沈静化しようとしている。

だが、地方銀行からの預金流出は収まらず、大手銀行へ移し替える動きは継
続中だ。


リーマンショック時に見られた流動性危機ならFRBやG7協調で沈静化は
難しくないが、現状の危機は資金流出が止まらないという違った課題。

これを抑えるにはどこに預けていても預金は全額保護されるというしかない。
イエレン財務長官は最初、すべてが救われるわけではないとしていた

それが、預金流出が収まらないことで、破たんしたら預金は保護されるよう
に動くと変更したことで、この2日、市場のリスクオフが収まった形。


すでにFDICが預金保険額を25万ドル以上への変更を求めており、一時的な
全預金保護が米議会でも民主党を中心にあがっている。

だが共和党のフリーダム・コーカス(保守強硬派、マッカーシー議長就任に
最後まで反対していたグループ)が、どちらも反対を表明。

事前に全額保護を打ち出すことは簡単ではないということ。よって、ここで
何とか口先介入で預金流出の拡大を防ぐことが是が非でも必要という訳。

いくら、FRBやG7中央銀行が協調して流動性を増額しても抜本解決に
はならない。



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