外人の現物買いが継続、先物大量売りが先週の下落要因 [株式]
2月最初の取引となった1日の株式市場は反落。日経平均株価は275円安
の36011円で大引け。
プライム市場の出来高は17.7億株、売買代金は4.5兆円。昨晩のNY
ダウは317ドル安、NASDAQ指数は345ポイント安。
昨晩の米FOMCは市場予想通り現状維持。注目の終了後のパウエル議長の
発言はタカ派スタンスを崩さず利下げを急がない考えを示した。
これで利下げ思惑が先行していたNY市場は大きく崩れた。これは昨日指摘
の通り、ハト派スタンスだったとしても出尽くし下落した可能性が高い。
NY市場の大幅安を受けて東京市場も大幅安で始まったが、一段と売り込ま
れるところまでは至らず。
パウエル議長の発言から次回3月のFOMCでは利下げはなくなった。つまり
次々回の5月1日のFOMCまで持越しということ。
逆に、日銀のマイナス金利解除は4月ではなく3月に実施の観測が急台頭。
4月26日に解除し、5月1日に米利下げでは不用な混乱を起こすため。
いずれもがドル安円高要因であり、急激なドル安円高を引き起こしかねな
い。
先週、外人が現物△4100億円、先物▲9800億円、個人が現物△2900億円、
先物△1000億円、信託が現物▲3600億円、先物△1300億円という結果。
外人は引き続き現物買いを継続だが、先物を大量売りしたことが先週の相場
下落の要因だった。
個人は現物先物とも逆張りの買いが入り大幅買い越し。信託(年金)はこの
水準では多少下落しても現物の売り越し基調は変わらない。
個人の買いの中にはNISA資金も入っている。なお同資金は1月にオルカンな
ど外向けに5000億円以上の流入があった模様。
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