ＮＹ最高値更新と朝日の意図的記事

２６日の株式市場は大幅反発。日経平均株価は５０５円高の２９１０６円で大

引け。東証１部の出来高は１１．４億株、売買代金は２．５兆円。

昨晩のＮＹダウは６４ドル高（最高値更新）、ＮＡＳＤＡＱ指数は１３６ポイ

ント高。

ＮＹダウが先週末・週明けと２営業日連続の最高値更新となったことで、東京

市場も寄付きから大幅高。さすがに、このＮＹ市場の動きは無視できなかった。

昨日東証引け段階でＮＹダウと日経平均のスプレッドが約７０００ポイントま

で広がっていたことも、本日の動きが強かった背景。

今週は投機筋の動きで意味なく振らされやすいとしたが、それを地で行く流れ。

これだけ上昇したも騰落レシオは４日連続の７０％台。

本日大幅上昇の背景にもう一つ、朝日新聞が自民党が過半数を大きく上回る勢

いとの報道したこともあるようだ。

これまで自民党苦戦が伝えられていただけにこれはサプライズ。だが、専門家

の話ではこれは朝日だけが報じているもので他は過半数前後で一致という。

つまり、自民党を油断させるための記事との見方がでている。自民党がこれだ

けで安堵するとは思えない。

先の静岡参院補選で負けたことは結果的に、気を引き締めることにつながった

のではないか。残り３日間で１０～２０議席は動くからまだここからが勝負所。

個人的には自民が単独過半数を割り込むとは思えないが、といって、これから

相当な風が吹かない限り２５０議席は無理というのが業界人の一致した意見。

以前も指摘したが、自民党はなぜ大規模補正の経済対策をもっと打ち出さない

のか理解に苦しむ。

使える武器を出し惜しみして戦に負けたでは話にならない。このあたりの感覚・

戦術が岸田首相が選挙に弱いといわれる所以だろう。

恒大問題に関して、中国政府が経営者に私財から利払いに充てるよう促したと

の報道。中国らしいが、現実的に換金性のある経営者の私財がどれだけあるか。

通常は担保に入っているが、中国では巨額隠し資産としてあるのが通常なのか

もしれない。２９日の利払いを見据えた報道で経営者の反応にも注目。